名も知らぬ花


花の名前を余り知りません。写真を撮りつつ気になりながらもそのまま何となく過ごしてきました。きっと何かしらの名前があると思うのですが、それが分かりません。きっと花の名前が分かれば素敵なんだろうなぁと思います。ファインダーを覘く度にそう考えてしまいます。


内田善美の漫画にとても傑作な『空の色ににている』があります(残念ながら絶版です)。その中で、眠れない時に羊を数える要領で花の名前を思いつくままにあげていくシーンが印象的でした。ひとりしずか、うまごやし、あざみ、山吹、夾竹桃、さんざし……。こんなふうに思いつくまま花の名前が言えればいいのに。ちょっと勉強したらどうにかなるのかな。きれいなものには理屈はないとはいえ、記憶は言葉によって輪郭を保つ気がします。あまり気に留めてきませんでしたが、大事なことなのではないでしょうか。


あれれ漫画のことばかり書いている。
でも埜納タオさんのことを書くまで続けるかも。

空の色ににている (ぶーけコミックス)

空の色ににている (ぶーけコミックス)